名前:塩出 尚子(しおでなおこ)
居住地:Mission Viejo
経歴:三重県生まれ。名古屋で勤務後結婚。ベトナム語学研修の夫に帯同、ホーチミン市に1年在住。東京に戻り自宅で 料理教室を主宰。その間に二人の子供を出産。夫のニューヨーク転勤に帯同、一年間NY生活。カリフォルニアに転勤し、現在に至る。
南カリフォルニア暦:1年3ヶ月
お子さんの年齢と性別:8歳(男の子)、6歳(女の子)
Q:出産はどこでされましたか?(アメリカ/日本?)自然分娩/無痛分娩/帝王切開?何か出産時の面白いエピソードが あれば教えて下さい。
二人とも日本にて自然分娩でした。息子は出てくる勢いがものすごく、彼が弓のように飛び出てくるのを私も目撃。助産師さんが急いでキャッチ。立ち合いで待機していた夫も間に合わず・・今でも鮮明にその映像を覚えています。長年ヨガをしていたおかげか、娘もするりと出てくれて、全く痛みがなかったほどでした。
Q:出産後何が一番変わりましたか?
一番に守るべきものが出来ました。もちろんこれは、子供のことです。結婚してから子供が産まれるまで6年ほどあったのですが、その間は資格を取ったり仕事する時間を満喫したり・・自分のしたいことをしてとにかく楽しんできた感じです。でも子供が生まれてからは、「人生でこんなに大切と思えるものがあったんだ」としみじみ思うことしばしば。自分優先で生きてきたそれまでとは全く違った人生が待ってました!
Q:育児ポリシーは何ですか?
『自分で生きる力を付けてあげる』親が子供に手を差し伸べてあげたり助けてあげることは簡単ですが、まずは自分で立ち上がって自分で考えて自分で責任を取れる大人になって欲しいと思っています。その為に、小さいうちから余計な手出し口出しはしないよう心掛けています。例えば、ですが今娘はお洒落に興味があって自分でその日着る服をコーディネートしたい年頃なのですが、めちゃくちゃなコーディネートでも、目をつぶります。。そんな小さな選択ですら認めてあげることでどんどん自分で決めていく力が付いていくのでは、と思います。親が子供にしてあげられる唯一のことは、「丈夫な身体をつくってあげる」ことだと思っています。できるだけ良いものを良い食べ方で食べさせて、リズム良く毎日を過ごさせることに一番注意しています。健康な体があれば、どんな時にもどんな事にも挑戦できると思うんです。親がいなくなってからも、どんな環境でも自分で考えて健やかに生きていける力を、今しっかり付けていって欲しいと願っています。
『親が楽しく生きている姿を見せる』物事は、見方次第で辛くも楽しくもなると思います。親が何事にもポジティブな姿勢であれたらなと思います。「仕事」は時には辛いものですが、「仕事って楽しいものだよ」と仕事で得られる充実感や達成感を伝えるようにしたり・・(幸い私はいつも好きな仕事をさせてもらっているので本当にいつも楽しいのですが 笑)あとは友達のこと。私は常にたくさんの友人に大いに助けられてここまで来たなあと思うので、子供にも、友という存在を大切にする子になって欲しい。友人というのは家族とは違う程よい距離感で、色んな場面で助けられたり共に楽しい時間を過ごせる存在。友人たちとワイワイ囲む食卓やパーティはかけ替えない時間。子供中心のパーティでも、大人の方が楽しんでいるくらいです。イベントごとに、大人もとにかく楽しむ!友人のおかげで人生が豊かになっているなあと思う感謝の毎日なので、我が子もそんな親を見て、友との大切な時間を感じて欲しいなと思っています。
Q:お子さん達はデイケア/プリスクールに通われていますか?(何歳からですか?日系ですか?現地校ですか?)
娘は4歳の時から現地校(NY)のプリスクールに通っていました。
Q:仕事と育児のバランスについて。仕事をしていて良かったというエピソードは?逆に、仕事 をしていて大変だったというエピソードは?
日本で主宰していた料理教室も、今のパン作りも、自宅で自分で時間を管理してできる仕事なので子育てとの両立という点でも最高だなと思っています。また、息子が「ママは料理を教えている」とか「ママの料理が一番美味しい」と保育園の先生たちに自慢げに話しているのを聞いて、預けていても母のことを自慢に思ってくれてるんだとジンときました。撮影などの仕事の時に限って熱を出したりするので病児保育を使っていましたが、そんな時は「ここまでしなきゃいけないんだろうか」と葛藤することも。日本では子育てしている同世代のママが多かったので、皆に助けられ、励ましあって子育てをしてきた感じです。
Q:元々料理に興味を持ち始めたキッカケ、Brio Brioを始めたキッカケは何ですか?
料理に興味を持ったキッカケは随分昔のことです。母が働いていたこともあり、母の料理本を見ながらキッチンで何かしら作り始めたのが小学生の頃。それ以来、お菓子作りにはまったり、何かと作るのは好きだったのですが、作って誰かに食べてもらって「喜んでもらえる」ということが今も昔も何よりの原動力。料理教室の仕事が好きだったのも、「美味しいものを囲んで皆が笑顔になる」ことが一番のやり甲斐になってました。どんな辛いことがあっても人はいつかお腹が空くし、美味しいものは人を幸せな気分にしてくれます。私が作るもので、少しでも誰かの笑顔が増えればな、といつも思ってパンを焼いたり料理をしています。気がおけない友や家族と「美味しい!楽しい!」と思って食べる食事は、日々のものすごいエネルギーになると信じてます!
「イタリア語の「Biro:元気、陽気、活気」という言葉と、Brio BrioのスペシャリティであるBrioche(ブリオッシュ)から命名した「Brio Brio」という名前。この名前には、私が作るパンで皆が食卓に集まって美味しく食べて元気になれるようなパンをお届けしたいとの思いを込めています。2年前に初めて来たアメリカで、近所に美味しいパン屋さんが見当たらず、フレッシュブドウから天然酵母を起こしスタートした天然酵母パン作り。この酵母をかけ継いで、毎日時間をかけてゆっくり発酵させています。パンの種類によってドライイーストの力を借りることもありますが、基本はこの天然酵母の風味を最大限に活かした個性のあるパン作りを心がけています。
Q:時間管理は大きなテーマかと思いますが、何か実践されていることはありますか?
朝5時には起きて一日をスタートさせるようにしています。体調を崩さないように毎日体のメンテナンスをしながら、午前中に家事や自分のことを徹底的に集中力して済ませるように心がけています。
Q:旦那さんとの子育て分担はどのようにされていますか?
明確に分担は決めていませんが、手が空いている方が子供のことを見る。かなりの育児パパなので、分担せずとも進んで子供を見てくれています。
Q:アメリカでの育児で大変だったエピソードは?その困難をどのように乗り越えましたか?
こちらに来て一年目は親も子も英語がさっぱりだったので、先生との対応で涙したことも。積極的で社交的な息子がどんどん英語を吸収し、自然と解消していった感じです。
Q:バイリンガル/トライリンガルになるように特別にしていることはありますか?
普段は現地校、週二回の日本語塾通い、家では日本語(というか、日本人しかいないので・・笑)
Q:お子さんと一緒に行くオススメ地元スポットを教えて下さい。
なんといっても近所のMission Viejo lakeです!夏は毎週のようにビーチでお砂場、秋以降もWater sportsを楽しむ予定です。
Q:好きな子供ブランドはどこですか?
J.Crew のCrew cut、特に女の子のものは、お洋服もアクセサリーもクールで可愛くって大好きです。
Q:趣味は何ですか?
趣味と仕事が重なっていますが・・料理、カメラ。趣味では無いですが、飲酒(ワイン)、ヨガは毎日の必須項目です!
Q:今後の夢は何ですか?
アメリカ永住!?カフェオープン!
【インタビューを終えて】
先月のハロウィンイベントでも特別に天然酵母パンBrio Brioの販売を快く引き受けて下さった尚子さん。朝5時には起きてヨガからスタートするという規則正しい毎日を送っておられるだけあって、尚子さんからも彼女が作るパンからも元気でポジティブなエネルギーを感じます。育児モットーにもある「親が楽しく生きている姿を見せる」というのを実践しておられる様子もインタビューから感じることが出来ました。親の笑顔や喜びは子どもにもちゃんと伝わっていくもの、楽しそうにしている親の姿を見てきっと子ども達も幸せな人生を作り上げていくんだろうなと思います。先週もBrio Brioのパンを買ったのですが、「美味しい!楽しい!と思って食べる食事は日々のものすごいエネルギーになる!」という尚子さんの言葉を思い出して食べながら、食卓が豊かになると心が穏やかになるなーと幸せな気持ちになりました。天然酵母パンに興味のある方は、是非Facebookページから直接お問い合わせ下さいね。この度はインタビューにご協力頂き本当に有り難うございました!