お名前:Azusa Ho
居住地:Huntington Beach
経歴:島根県出身。京都の大学を卒業後サンタバーバラに1年間留学。日本帰国後東京で2年ほど、建築デザイン会社の広報、広報会社の起業サポートを行う。ハワイへ移住し日系出版社で広告営業を勤め、転職をしてロサンゼルスに移住。同業界で営業、マーケティング企画、営業マネジャー後退職。現在は建築業界の会社でプロジェクトマネジャー。
南カリフォルニア歴:7年
お子さんの年齢と性別:2016年5月生まれ(男の子)
Q:出産はどこでされましたか?(アメリカ/日本?)自然分娩/無痛分娩/帝王切開?何か出産時の面白いエピソードがあれば教えて下さい。
アメリカで無痛分娩にて出産。予定日の前日に、お漏らしした?と思ったのが破水だったらしく、主治医の指示で病院に向かいました。お腹の上のほうで気づかない程度の破水をしていたらしく、痛みも何もなかったので、ダブルチーズバーガーのコンボをお腹いっぱい食べてのんびりと病院へ。いつまでたっても痛みが来ず、子宮口も開かないので、人口破水でようやく本格的な陣痛が始まりました。そこからは赤ちゃんが出ようとしているんだなぁというのを全身で感じ、感動しながらも、痛みに耐えられなくてあっさりとエピドールを注入。一眠りして体力をつけて、踏ん張ってからは1時間半くらいで産まれました。旦那がはりきってGoProをふたつセットしてお産を撮影していたので、今でもたまに懐かしくなって動画を観たりします。子供の誕生って本当にミラクルですよね。いつ思い出してもジーンとします。ちなみにドクターから産まれたての息子を渡してもらってわたしの最初の一言は「旦那そっくり」。
Q:出産後何が一番変わりましたか?
手抜き上手になったかな、笑。今までは仕事も旦那のことも自分のことも期待値以上にがんばろうとする傾向があったけど、息子のため、家族のために時間やエネルギーを割けるように、うまく引き算するようにしています。 仕事の終わり間際にベンダーから電話がかかってきても今日は取らない、とか。旦那の弁当はこれまでキレイに盛りつけていたけど、ご飯のうえに残り物をバサっといれてはいどうぞ、とか。手巻き寿司パーティを企画して、卵焼きをつくり忘れたけど、まぁいいか、とか。その分、10分家に早く帰ってキッチンを片付けよう、旦那には悪いけど、弁当詰める手間の時間で息子の離乳食を一品増やそう、パーティだからちゃんと化粧しよう、とかそんな感じでバランスとっています。
Q:育児ポリシーは何ですか?
息子らしさを大切にしてあげたい。産後すぐに授乳カウンセラー に、「あら、なかなか自我が強い子ね」と言われたときに、子供なりに自分の意思があるんだなぁ、そりゃそうかと気づきました。抑圧的にコントロールするのではなく、子供が感じていること、したいと思うことなどを、うまくリードしてあげて、サポートして、大切なことをアドバイスできればと思っています。そういうふうに親という役割を務めていくうちに自分自身の成長にもなるんじゃないかなぁ。
Q:仕事と育児のバランスについて。仕事をしていて良かったというエピソードは?逆に、仕事をしていて大変だったというエピソードは?
仕事をすることは大好きなので続けています。だいぶチャレンジですけど。続けていることで、自分自身の中の母親という立場と、妻であること、女性であることのバランスをとることができるように思っています。子供に子供らしくあってほしいと思うのは、私が私らしくありたい、と思う反面でもあるのかもしれないです。出産後、翌日には仕事のメールをチェックしていたし、翌週には毎日半日分くらいずつの量の仕事を始めていて、4ヶ月後にはオフィスに復帰しました。自宅勤務中は、ベンダーからの電話の途中で子供が泣き出したり、授乳中に緊急の連絡がはいってきたり、夕食の準備で鍋をかき回しながら、片手に子供、片手にハンズフリーでクライアントと打ち合わせ、みたいなてんやわんやな日々でした。でも自分に負荷をかけることで時間の使い方も工夫するようになるし、より先のことを見据えながらタスクをこなしていけるようになりました。それもこれも旦那や周りの支えがあってこそできていること。ありがたい限りです。
Q:時間管理は大きなテーマかと思いますが、何か実践されていることはありますか?
先ほどの「手抜き」。そして共働きでよくがんばっているよね、私たち、という言い訳で旦那とご褒美ブランチやディナーにでかけたりして程よく気を抜く(甘やかす?)ようにしています。先の予定は早めにカレンダーにいれておいて、ちょこちょこ確認しながらそれに必要なタスクは書き出しておいてチェックするようにしています。
Q:旦那さんとの子育て分担はどのようにされていますか?
旦那がお風呂と寝かしつけ担当、あとは相談しながら一緒にしたり分担したり。とても協力的で感謝です。
Q:アメリカでの育児で大変だったエピソードは?その困難をどのように乗り越えましたか?
自分の親が近くにいないので、義父母に面倒を見てもらっています。初孫に興奮ぎみの義父母との折り合いがつくまでしばらく時間がかかりました。旦那と義父母が大げんかをしたり、しばらく会わないようにしていたり。そのうち何度かの話し合いを経て、少しはお互いを理解し合えるようになったかな。それでも、えっ?と思うことがたまにありますが、片目 をつむりながら預けています。身内に頼れるって、ありがたいことですよね。
Q:バイリンガル/トライリンガルになるように特別にしていることはありますか?
私との会話は日本語、旦那とは英語、3人の会話は英語、義父母とは広東語、自然に話せる言語でそれぞれ話しています。
Q:お子さんと一緒に行くオススメ地元スポットを二つ教えて下さい。
Pacific City(モール)は近所なので、よくぶらぶらしに行きます。今は親の行きたいところに連れて行くことが多いのですが、公園、友人宅、買い物や外食などが出かけるスポット。先日はMt. Highに初雪体験に行きました。
Q:好きな子供ブランドはどこですか?
GAPが近所にあるのでよく行きます。あとは友人からのおさがりがほとんど。
Q:趣味は何ですか?
食べること、料理、体を動かすこと、ロードトリップ
Q:今後の夢は何ですか?
子供部屋にプチ図書館を作る。家族でバスケットボールをする。(旦那の夢は、自分たちの子供でチームを作ること。あと4人も産めませんからこれは却下、笑)子ども向けのクッキング教室とかできると面白いな。
【インタビューを終えて】
子どもが生まれる前から長い付き合いのあるAzusaさん。母親になってから益々魅力的になっていく彼女に今回改まってインタビューをさせてもらいました。周りの人達のために期待値以上に頑張ろうとする、しっかり者でギビング精神に溢れる彼女。母親になってからうまく引き算が出来るようになったと話してくれましたが、全体を見ながらバランス良く物事を進めていくのが本当に上手だと関心しています。「子供に子供らしくあってほしいと思うのは、私が私らしくありたい、と思う反面でもあるのかもしれない」というコメントがありましたが、プライベートや仕事を通して自分らしさを大事に生きていくことが自分自身の心の充実に繋がって、それが結果的に子どもの個性を尊重することだったり、ポジティブな子育てにも繋がるんだろうなと感じました。今回はインタビューのご協力本当にありがとうございました!