お名前:Maki Kato
居住地:サンディエゴ
経歴:日本生まれの日本育ち(三重県出身)。ふつーに日本で大学を出て、ふつーに働いて。。34歳の時にサンディエゴUCSDのExtensionでビジネスマネジメント勉強中に現夫と出会いました。その後一旦日本に帰った後36歳で結婚、配偶者ビザで渡米。37歳で長女出産。のほほん♩と専業主婦をしながら現在に至る。まだ書きかけですが、詳しくはブログ「アメリカで10倍うまく立ち回る方法」(通称アメ10)の「アメリカに移住するまでMaki-K編」をお読みください。
南カリフォルニア暦 :約10年
お子さんの年齢と性別 :娘(8歳)
Q:出産はどこでされましたか?(アメリカ/日本?)自然分娩/無痛分娩/帝王切開?何か出産時の面白いエピソードがあれば教えて下さい。
アメリカのサンディエゴのUCSD Medical Centerで。自然分娩希望でしたが、破水スタートで陣痛促進剤を使うことになりその痛さに耐えきれずエピデュラル。。のつもりが麻酔がちょっと失敗して脊椎麻酔がかかっちゃった!そして息ができないっ!!ひぃ~っ!!・・・とかいろいろありましたが、無事生まれました。こちらも興味のある方はブログで実況中継をお楽しみください(笑)こちらから→「アメリカで出産 出産体験記Maki-K編」
Q:出産後何が一番変わりましたか?
夫の家庭内での地位が下がりました(笑)それから自分の赤ちゃんにメロメロになりました(笑)実はもともと赤ちゃんや子供が苦手だったのですが、自分の子供が生まれてから、子供とどうやって絡んだらいいのかが分かってきたので、苦手感が減りました。自分に子供ができたおかげで、自分のいろんなBoundaryが広がって行っているのが良い感じです。それから子供が生まれてから「幸せ♡」になりました。もちろん子供ができる前も十分幸せに暮らしていたんですが、子供との生活で感じる幸せ感は、格別ですね~。娘は8歳ですが、一緒にいるだけでほんと幸せです。手をつないで歩くだけで「あ~幸せ♡」朝、おはよ~と起きてきた娘を見るだけで「あ~かわいい♡」
Q:育児ポリシーは何ですか?
娘を「一人の人間」として尊重して、そのように接しています。私は専業主婦で外で働いていませんが、私の今の社会責任は彼女をしっかり社会の役に立つ人間に育てることだと思っているので、責任重大。気が抜けません。彼女はきっと親の私よりもずっと社会に役立つ人間になるはずと信じてるので、子育てし甲斐があります。あと育児に限ったことではなく「丁寧に生きる」というのが今の私のテーマなので、子育てもなるべく丁寧にと心がけています。具体的には、時間に余裕をもって行動してガチャガチャ急がないとか。食事をゆっくり楽しむとか。ただ単に急いで何かをするってことが苦手なだけなのかもしれませんが。
Q:お子さん達はデイケア/プリスクールに通われていますか?(何歳からですか?日系ですか?現地校ですか?)
3〜5歳=現地のプレスクールに週2回、終日行っていました。5歳~=現地の小学校に通っています。ちょうど2年生が終わりました。
Q:今後仕事復帰を考えておられますか?それはいつ頃ですか?
仕事をしたいと思ってアメリカに来たわけでないので(そもそも偶然現夫に会うまでアメリカに住むつもりもなかったため)、言葉のハンデを乗り越えてまで働きたいと思いません。若いころに日本で一生懸命働いたのでもう仕事はいいです(笑)今はゆっくりリタイア人生を送っている感じ。専業主婦を楽しんでます。ただ自分のできる範囲で社会には貢献したいと思っているので、それでブログに記事を書いています。あとは不定期で近所のママ友たちを誘って女子会を開いて、みんなで語れる場を提供したり。。って単なる飲み会の理由づけみたいですが(笑)
Q:時間管理は大きなテーマかと思いますが、何か実践されていることはありますか?
子供も1人ですし、小学2年生なので、もうあまり時間に追われるということはありません。まだ子供が赤ちゃんだったころは、生活リズムをなるべく一定にするようには気を遣っていました。特に就学前には、朝きちんと起きられるように、夜のルーティン(夜ご飯・シャワー・歯磨き・就寝)の時間に気を付けて習慣化させました。朝も早めに起きる習慣をつけて、ばたばたしないようにしています。普段からあまり「時間が・・・」と思ったことがないのは、たぶん「やらなきゃいけないことリスト」が人より少ないからでしょうか。「自分にプレッシャーかけないように、自分が楽なように」とあくまで自分に負担をかけすぎないように、適当にやってます。自分へのハードルは低めに設定してます。だから子育てが楽なんですね。
Q:旦那さんとの子育て分担はどのようにされていますか?
赤ちゃんの時のことはあまりに昔のことで、あんまり覚えていませんが、よく父娘二人で出かけてました。赤ちゃんの時からママ抜きで父子だけの時間を持つと、子供が大きくなってからも父子関係がうまくいくと何かの本で読んだのと、やっぱりママ抜きの父子One on oneの時間って大事だと思ったので、なるべくそういう機会があるときはそうしました。私も息抜きになったし。うちの娘、赤ちゃんの時から全然手がかからない子で、私も余裕で子育てを楽しんでいたので、夫の手伝いもあまり必要なかったというか。もちろんお風呂入れたり、部屋を片付けたり、洗い物をしたり・・・そういうことは普通にやってくれました。夫の仕事はかなり時間の融通が利くので、子供が赤ちゃんだったときは手が足りないときや、「もう無理っ!」っと爆発しそうな時なんかは、早く帰ってきてもらったりしていました。やっぱり夕方早めに夫が帰ってきて、家族の時間が長く取れるというのはいいですよね。娘が8歳になった今は、学校の送り迎えは私と夫で半々。それくらいでしょうか。本当は現地校の宿題を見てほしいんですが、任せておくと提出しそこなうのであてにするのはやめました。大きいプロジェクトが宿題として出たときは、やってもらってます。夫が出張で1週間くらい家にいないときに「やったー!楽~♩」と思うか、「彼がいないと大変。早く帰ってきて~。」と思うかで、夫の普段の家庭や子育てへの貢献度・妻の負担度具合が分かりますよね。私は断然前者ですが、後者のママ友もたくさんいます。
Q:アメリカでの育児で大変だったエピソードは?その困難をどのように乗り越えましたか?
アメリカでの子育ては家も広いし、遊ぶ場所もたくさんあるし、公共交通を利用する必要もないし、日本で子育てするよりストレスが少なくて楽ですよね。夫も私も親族は近くに全くいませんが、幸い頼りになる友達がいるので、何かあった時は助けてもらっています。自分が病気で動けなくなったことのある親ならわかると思いますが、子供が病気になるよりも、親が病で倒れると、色々やりくりが難しく、本当大変。そういうときに安心して子供を預けられる知り合いがいると本当に助かります。日米子育て比較についてはこちらをチェック→「アメリカと日本の子育て比較」
Q:バイリンガル/トライリンガルになるように特別にしていることはありますか?
日英バイリンガルはこだわっていることなので、たくさんあります!まず私と娘とは日本語オンリー。夫は日本語を話さないので、父娘は英語で会話。家族三人の時は基本英語ですが、私→娘は基本日本語で、そのあと英語で同じことを夫にもわかるように言ったりします。それから娘が2歳の時、半年間日本で暮らしました。これは娘の日本語習得のために夫が日本での仕事をゲットしてくれたのでできたことですが、言葉を話し始める時期に日本語にどっぷりつかれたことはすごくプラスでした。夫は娘をバイリンガルに育てることにとても協力的です。娘が3歳くらいから、週に一回、日本語を教えてくれる教室に通っています。やはり「親が教える」ということには限度があると思います。覚えが悪いとイラッとして親子けんかにも発展しかねません。家族以外の「先生」に教えてもらうメリットは大きいです。先生に教えてもらって、自宅学習分は私が担当。幼稚園の年中~こどもちゃれんじも続けています。あと、日本には年に一回は必ず帰っています。一度の帰国で2~6週間滞在しますが、じぃじとばぁばの家に泊まって、どっぷり日本語環境に使っています。2歳のころからの公園友達がいるので、帰国の度にみんなで集まって遊んでもらっています。去年初めて日本の小学校に3週間ほど体験入学をさせてもらいました。今年もその予定です。この体験入学の効果はてきめんです。バイリンガル子育てについてはこちらをチェック→「バイリンガル教育」、「バイリンガルへの心意気。はっ!」、「バイリンガル子育てその後(娘7歳)」
Q:お子さんと一緒に行くオススメ地元スポットを二つ教えて下さい。
San Diego ZooとLiving Coast Discovery Centerです。どちらも年パスを持っているので、園内をゆっくり見て回ります。特にLiving Coast Discovery Centerは訪れる人も少ない穴場スポットなので、かなりのんびりできてしかも景色もきれいなのでお気に入りです。
Q:好きな子供ブランドはどこですか?
子供服を買うのはだいたいTargetです。たまにWalmartも。これが意外に気にいるものがあったりするんです。しかも「これどこで買ったの?」って人に聞かれたりして。Walmartだっていうと驚かれます。赤ちゃんの時からずっと、友達の娘さんのおさがりをもらっていて、もらったおさがりで着回しが足りない分だけ買い足すという感じです。かわいい一人娘だというのに、全然ファッションに気合が入ってない親で申し訳ない(笑)
Q:趣味は何ですか?
まずハイキング。もともと夫の趣味で、私も歩くことが好きだったので一緒にハイキングするようになりました。子供が生まれてからも、生後2か月の時からハイキングに連れて行っています。抱っこ紐や専用のベビーキャリアに入れて夫が担ぎ、途中で授乳しながら。今考えるとよくやったなぁ。。でもその甲斐あって、娘も今では10マイルは歩けるようになりました。子供のために短いコースを選ぶ必要もなくなったので、家族そろってのハイキングも本当に楽しくなりました。
次は旅行。旅行は趣味というか、夫の仕事の関係でかなり頻繁に海外・国内とも旅行します。娘も赤ちゃんの時から、色んな所へ連れまわされています。娘の学校が始まってから頻度は減りましたが、やはり旅行は楽しいですね。
料理と食べることも好きです。ワインとビールも欠かさずに。子供にもおいしいものを分かってほしかったので、離乳食が終わった後から大人と全く同じ食事内容です。食育なら任せて!
あと、写真を撮ることも好きです。芸術的なのではなく、スナップ写真専門です。娘の写真もたくさん撮りましたが、今はどちらかというと娘と夫が一緒にフレームに収まっているのが好きです。だから夫と娘の仲睦まじい写真はたくさんあるんですが、誰も私を撮ってくれないのでちょっと寂しいですね。
Q:今後の夢は何ですか?
娘が手を離れて、また夫と二人で色んなことができるようになるのを待っています。夫と二人でガツンとハイキングに行きたいです。あと何年後かな?
【インタビューを終えて】
離乳食が終わったらすぐに娘さんには大人と同じ食事を食べさせていたというまきさん。大人と同じものを食べるようになるのが親の最終的な目的でしょ?と。そんな話から始まり、なるほど!が満載のインタビューでした。2歳の時には日本語取得のために、旦那さんが日本で仕事を見つけてきて、半年間日本に住んだという程バイリンガル教育にも熱心なご家庭。親以外の人からも教えてもらうことの大切さも含め、8年間のまきさん流バイリンガル教育について語ってもらい大変勉強になりました。まきさんを含め沢山のブロガーの方から出来上がっている「アメ10(アメリカで10倍うまく立ち回る方法)」も是非チェックしてみて下さいね!テーマだとおっしゃっていた「丁寧に生きる」ということがまきさんの子育てやライフスタイルの端々に感じられ、身の引き締まる思いがしました。今回はインタビューのご協力本当にありがとうございました!