名前:Naoko Zaima
居住地:Los Angeles
お子様の年齢:2歳(男の子)
カリフォルニア暦:10年
経歴:
22歳、大学卒業後、地元の広島ガス(株)に勤務。
25歳、上海に留学。そこで今の旦那さんと出会う。
27歳、結婚。それを機に暫くは東京ーLAー上海を往復する生活。
29歳、Sheek Incのオンラインショップをオープン。
30歳、Laguna BeachにSheek Incのお店をオープン。
34歳、妊娠・引越し・実家のお父さんの病気を機に、妊娠8ヶ月の時にお店を閉める。長男を出産。
現在のお仕事:
Sheek Incの経営。元々アメリカの主婦生活でネットショップにはまりました。車などの大きなスケールの買い物をアメリカではオンラインですることにカルチャーショックを受けたのと同時に、オンラインショップの大きなチャンスを感じました。リサーチがてら行った展示会で一目ぼれしたジュエリーブランド「By Boe」をその場でオーダーしたのを機に、周りの助けを借りながらオンラインショップを立ち上げてSheek Incをスタートしました。今まではセレクトショップ形式でしたが、今後はオリジナルジュエリーを作ろうとしています。気になるデザインを全て作ってみて、納得のいくものを試行錯誤で作り上げている段階ですが、作り手の思いがこもるジュエリーなので、使う人が<お守りになるように>大事にしていけるジュエリーを作りたいと思っています。オリジナルジュエリーは<The Sheek>というブランド名で発売予定です。
Q: 出産後、何が一番変わりましたか?
出産後というよりも妊娠した時に一番変わったと思います。結婚後7年間もずっと子どもができず、少し諦めかけてた矢先に自然妊娠しました。とても嬉しかったのと同時に気持ちが見事に一気に「守り」に入ってしまいました。それまでは仕事も好きで夢もあったけど、ひどいつわりやお店から遠い街への引っ越し、お父さんの重い病気が重なり、家族を守らなくてはというこれまでにはあまり感じなかった防衛本能が全開になりました。気持ちが外向きでなくて内向きになった感じですね。この時から、自然の流れに身を任せていくようになりました。つわりがひどくて慎重に過ごさなくてはいけなかったため、妊娠中から自分の時間が極端に少なくなりました。出産後は、一番体の変化を感じますね。腰痛、しみ・そばかす、脂肪のつき方など。
Q: 妻として何か変化はありましたか?
妻としては変わったことは、子どもが生まれるまでは全て旦那さんに愛情を注いでいたけど、子どもが生まれてからは母性本能の全てを子どもに注いでいます(笑)。旦那さんは変わらずに私にも息子にも愛情を注いでくれているので感謝の気持ちでいっぱいです。旦那さんが誘ってくれて月1・2回はランチデートをしています。
Q: 育児ポリシーを教えて下さい。
のびのびと、ワイルドに育てています。長所を伸ばしてあげるような育児を心かげていますね。男の子なので心身ともに健康に、そしてアメリカ・日本・中国でサバイバルできるような人間になってほしいです。
Q: お父さんとの子育ての分担はどのようにしていますか?
食事は私。遊びとお風呂は旦那さん。着替えやおむつは手が空いている方がします。お互いが納得して上手く分担してやっています。遊ぶ時にはお父さんと男の子らしいワイルドな遊びをして、食事や甘えたい時などは私という感じです。
Q: デイケア等は利用されていますか?
生後4ヶ月の頃から週3日でデイケアに行かせ始め、1歳頃から2歳になるまでは平日週5日で行かせていました。2歳からは毎日プリスクールに通っています。お家の中でお母さんと2人きりで毎日過ごすよりは、いろんな人と接しながら思いっきり外で楽しんだ方が子どものためにはいいと思っています。
Q: 育児と仕事を両立してよかった!と思うエピソードは何ですか?
今はフルタイムでデイケアに預けているので、思いっきり仕事が出来ています。リサーチしたり、ジュエリー製作をしたり。また趣味の生け花の教室に行ったり、料理教室に行ったりもしています。今はLaguna Beachでショップをしている時とは全く違う時間を楽しんでいます。
Q: 仕事の経験が子育てに反映されていること、子育てが仕事の経験に反映されていることはありますか?
出産・育児の大きなイベントを通じて、人生が変わりました。まさに私の人生のターニングポイントでした。好きなものがすごく変わったんですよ。新しいテイストで商品を選ぶようになりました。以前は女性らしい品のあるものが好きでしたが、今はミニマムでかっこいいものが好きになりました。
Q: アメリカでの育児で大変だったエピソードは?その困難をどのように乗り越えましたか?
大変だった経験は、病院ではもちろん専門用語が全て英語なので、それが分からない時にはストレスを感じます。それはアメリカ人の旦那さんに助けてをかりて乗り越えています。
Q: 日本でも育児経験のあるNaokoさんですが、アメリカと日本の育児の違いは何だと思いますか?
日本で出産をし、その後アメリカと日本を行き来しながら計6ヶ月程日本でも育児を経験しました。市町村が提供する子育てサポートのきめ細やかさや、アメリカに比べると格段に安い健康保険制度、そして児童手当もあったりと、ちょっとしたサポートが日本は素晴らしいしと思います。区のサポートで助産師さんが出産後無料で家に来てくれるんですよ。これはとても良かったです。アメリカはこういった制度がないけど、周りのサポートが日本よりはあると思います。ドアを開けてくれたり、ちょっとした気持ちのサポートがアメリカにはあります。日本ではおすし屋さんに7歳以下はお断りって書いてあるお店を見た時はショックを受けましたね。逆にキッズメニューがアメリカは豊富にあります。後、日本はデパートのキッズルームが充実しています。授乳室、オムツをかえる部屋、ご飯をあげる部屋が揃っています。さすが日本はかゆいところに手が届くサービスがあると感じますね。
Q: バイリンガル・トリリンガルになるように育児で意識していることはありますか?
生活のベースがアメリカなので英語は自然と問題なく身に付くと思いますが、日本語はあさひ学園などの補習校、夏休みを利用して日本に1-2ヶ月帰省することなどを考えています。今はシッターさんが香港人なので、息子は中国語で話すことも多いのですが、中国語は大きくなってからでいいかなと思っています。
Q: 今後の夢は何ですか?
もう一人子どもを生んで、それが落ち着いたらまたSheek Incのお店ができたらと思っています。LA Downtownのアート地区なんかにお店があると楽しいですね。お店のイメージとしては、シンプルな内装のジュエリーショップ。そしてオリジナルブランドのショールームにもなっていて、バイヤーさんが買いに来れる場所にもしたいですね。昔は計画を細かく立てたりしていたですが、今は時期などは決めずに流れに身を任せて、前のめりではなくてのんびりやっていきたいと思っています。
Sheek Inc www.sheekinc.com (英語版・日本語版、両方あります)
Instagram: www.instagram.com/thesheek
【インタビューを終えて】
スタイリッシュで美人ママのNaokoさん。お守りになるようなジュエリーが作りたいという言葉がとても印象的で、彼女の人として温かさと思慮深さを感じました。妊娠・出産が人生のターニングポイントだったという彼女は、母親になってますます人生が輝いているようです。そんな彼女が心を込めて作るジュエリーThe Sheekを見るのが今から楽しみです。自然の流れに身を任せてというスタンスは、ママが夢を叶えていく時の秘訣かもしれませんね!