名前:植田幸子(うえだゆきこ)
居住地:Los Angeles
経歴:
福岡市出身。地元で小中高、短大卒業後、商社へ就職。働きながら映画翻訳養成学校に通うも物足りず、留学を決心。1996年にカリフォルニア州オックスナードへ。その後、サンタモニカカレッジからカリフォルニア州立大学ロングビーチへ編入。大学在学中にアートに目覚め、物作りにはまる。メジャーもアートに変更し、グラフィックデザインやジュエリーデザインなどを学ぶ。同時に、自作のシルバージュエリーがハリウッドセレブ達の目にとまり、本格的に制作に取り組む。大学卒業後も制作を続け、自社ブランドの他にも、友人とアップサイクルジュエリーを立ち上げ、LAと東京を拠点に活動。2012年に長男を出産してからは活動を休止中。
南カリフォルニア暦:19年
お子さんの年齢と性別:2歳9ヶ月(男の子)
Q:出産はどこでされましたか?(アメリカ/日本?)どのように?(自然分娩/無痛分娩/帝王切開?)何か出産時の面白いエピソードがあれば教えて下さい。
アメリカで自然分娩しました。初産で何もかもが未知の世界でいろいろと不安でした。基本的には自然分娩を希望していましたが、万が一痛みに耐えられない場合は無痛分娩に変更できるとの事だったので、それに関しては安心していました。でも実際に陣痛が始まり、もう耐えられないとナースに伝えると間に合わなくて、結局自然で産みました。無事に産まれて来てくれたのでそれで良しなのですが、あの痛みと無痛分娩できないと言われた時の絶望感は今でも忘れられません。
Q:出産後何が一番変わりましたか?
子供ができる前はわりと自由にやってきたので、いつ死んでも悔いはないと思っていましたが、子供ができてからは、この子が大人になって自分の家族を作るまでは絶対に死ねないと強く思うようになり、食べる物や健康に気をつけるようになりました。毎日家族一緒に健康に過ごせる事は当たり前のことではなくとても幸せな事だと感じるようになりました。
Q:育児ポリシーは何ですか?
これは先輩ママさんが言っていたのですが、とにかく「よく食べ、よく遊び、よく寝る」です。「食」に関しては、今は毎食がチャレンジです。あともう一つは笑わせる事。いつもどうやって息子を笑わせようかと考えています。ゲラゲラ笑う姿が見たいので、毎日頑張っています。
Q:お子さん達はデイケア/プリスクールに通われていますか?
今年の9月(2歳10ヶ月)から日系と現地のプリスクールに週2日ずつ通う予定です。
Q:今後仕事復帰を考えておられますか?それはいつ頃ですか?どのような働き方がしたいと思っておられますか?
仕事復帰に関してはいつも考えています。子供が自分でその日の出来事を説明出来るくらいになったらと考えています。出来れば自分のために働く仕事をしたいと思っています。子どもにも残せる事が出来るし、あなたが小さい時にこんな仕事をしていたのと後で話してあげる事も出来るかなと思うからです。
Q:時間管理は大きなテーマかと思いますが、何か実践されていることはありますか?
いつもどうしたらいいか試行錯誤していますが、これまでの経験から言うと、前日にできる事はしておく事と次の日はスムーズにいきます。例えばお弁当で言えば、野菜や果物は前日の夜に切ってお弁当箱に入れておく、おかずもできる仕込みはやっておきます。どこかに出かけるときは前日から次の日の予定を告げておくと、すんなりと指示に従ってくれるようです。と言ってもできない日もたくさんありますが、時間に余裕があると大人も子供もイライラしなくていいので、なるべく実行しています。
Q:旦那さんとの子育て分担はどのようにされていますか?
旦那さんの仕事柄、朝は早く、夜は遅くで子供と過ごす時間が少ないので、お休みの日はほとんどの子供の事は彼がやってくれています。本人もそうしたいようなので、助かっています。お互いにできる方がやるという感じです。
Q:アメリカでの育児で大変だったエピソードは?その困難をどのように乗り越えましたか?
これから子供が大きくなるにつれ、いろんな国のお友達と遊ぶようになり、それぞれの文化や価値観の違いに苦労するでしょう。先日息子のお友達家族とスーパーに入った時、息子のお友達はディズプレイの置物をわざと落として割ってしまいました。その時のその子のお母さんの対応は私だったら絶対にしない対応でした。仲が良かったので私にとってはちょっとショックで、そういう家庭の子供と一緒に遊ばせていいのかと悩みました。違いを受け入れるのはなかなか難しいです。でも息子には人との違いを受け入れつつも、流されず、自分は自分だと思える人になって欲しいので、まずは私がそうしなければと思い、心がけるようにしています。
Q:バイリンガル/トライリンガルになるように特別にしていることはありますか?
家では全部日本語です。英語は好きなようで、絵本を読んだり、歌を歌ったり、本人が好きな事はさせています。
Q:お子さんと一緒に行くオススメ地元スポットを二つ教えて下さい。
Malibu Lagoon. 学生の頃、海洋生物学のクラスで行ったのがきっかけでこの場所を知り、偶然にも仕事先が目と鼻の先だったので、良く行っていました。水が綺麗だし、いろんな海洋植物や生物がいるので、子供も楽しめます。あと一つはPolliwog Park. 夏は週末にフリーコンサートをやっていて、夕方の涼しい時間から軽食を持って行き、大人も子供も楽しめます。
Q:趣味は何ですか?
ヨガ、読書、映画鑑賞、食べ歩き、美術館巡りなど。今は映画も食べ歩きもなかなかできませんが、ヨガと読書は出産してから趣味になりました。
Q:今後の夢は何ですか?
色々ありますが、近い将来では自分のジュエリーの仕事をフルタイムの仕事にしたいです。他には家族でいろんなところに旅行して、子供にいろんな経験をさせて、たくさん思い出を作ってあげたいです。もっと遠い将来では、子供が独立したら、夫婦でのんびり好きに暮らしたいですね。
【インタビューを終えて】
落ち着いた優しい口調で子育てについて語ってくれた、幸子さん。とても丁寧に子育てをしておられるなという印象を言葉の端々から感じました。子どもが生まれての変化「毎日家族一緒に健康に過ごせる事は当たり前のことではなくとても幸せな事だと感じるようになった」はただただ共感。当日、自分の手作りのシルバージュエリーも着けておられて、「サクラダファミリアが代表作のガウディーの建築が大好きで、それをイメージしながらとにかく高さを意識して作った」という作品は360度楽しめる作品。何と有名俳優トリ・スペリングの旦那さんが奥さんとお揃いリングとしてこれを購入したんだそう。将来は自分のジュエリー制作をフルタイムの仕事にしたいと語る幸子さん夢を応援しています!インタビューにご協力本当に有り難うございました!