名前:杏奈ムーア
居住地:Los Angles
経歴:京都府出身。大学卒業後、日本の外資系銀行で3年間勤務。その後UCLAエクステンションで国際金融と国際貿易を学び、Certificateを取得。JETROロサンゼルスにてOPTを終え、それから現在に至るまで日系の銀行に勤務中。
お子様の性別と年齢:6ヶ月(女の子)
南カリフォルニア暦:今年の秋で7年目
現在のお仕事:リテール日系部門で営業を担当しています。全米規模で売っているプロダクトの営業なので、産前は1ヶ月に1-2度のペースで全米各地を出張していました。今も所属の部署は同じですが、産後は出張を控えさせてもらっています。
Q:出産後、何が一番変わりましたか?
時間の使い方。今は、起きてる時間の100%を仕事と育児に費やしているので、出産直前まであった自分のための時間はほぼなくなりました。そして他の働くママさん同様、多忙です。そうなるとまさに、「思い立ったが吉日」ではないですが、何でも思ったら、もしくは思い出したらそのときすぐにやるクセがつきました。産前は自分の時間がたくさんあったので、やるべきことも「まぁ明日でいっか~」とダラダラな私でしたが、産後の私はシャキシャキしていますね。笑
Q:育児ポリシーを教えて下さい。
新米ママなので、これから色々な思いが出てくるのだと思いますが、どんなときでも感謝の気持ちを忘れない、優しい子に育って欲しいと思います。「ありがとう」ってシンプルですが、言う方も、言われる方も気持ち良くなるパワフルな言葉だと思っています。成長していく糧で、色々な人に出会い、色々な経験をすると思いますが、決して一人の力じゃ生きていけません。今ある自分は当然のことと単純に捉えるのでなく、どんな些細なことでも感謝できる人は、「自分は恵まれてるな~」って思える人生の幸せ度が高いと思います。我が子には幸せになって欲しいもの。そのために感謝の気持ちは不可欠な第一歩だと思っています。
Q:お父さんとの子育ての分担はどのようにしていますか?
主人は仕事上、特に朝が融通効くので、大まかに言うと朝は主人が、夜は私がみるという感じです。特に夜寝る際は、ママのお乳じゃないと眠れないようで、私の出番というわけです。日中仕事でずっと離れている分、夜の授乳タイムは私と娘2人だけの世界。至福のときです。
Q:お子さんはデイケアに行っておられますか?
まだ小さいので、今はシッターさんを雇って毎日家に来て貰っています。小さい頃からデイケアに行かせて、病気をもらってきたという話をよく聞いたので、小さいうちは信頼できるシッターさんにお願いしようと思っています。
Q:仕事と育児の両立をしていて、両立してて良かったと思うエピソードは?逆に大変だったエピソードは?
良かったと思えることは、娘と一緒にいる時間は、これでもかというほどベッタリ、愛を注げられること!平日一緒にいられなかった分の愛も注いでいるので、かなりベッタリです。笑 メリハリがついています。これは恐らく毎日家で子育てしていたら、同じようにはできなかっただろうと思います。大変だったエピソードは、産休を終えて仕事に復帰した最初の数日。娘と離れるのが辛くて辛くて、胸が張り裂ける思いでした。今でも朝離れるのが寂しいですが、あまりまだ状況が分かっていない娘の方はケロっとしているので、それが逆に救われています。
Q:アメリカでの育児で大変だったエピソードは?その困難をどのように乗り越えましたか?
やはり新米ママなのでまだまだこれから大変なことがたくさん起こるのでしょうが、とりあえず今考えられるのはやはり産後まもない頃。赤ちゃんは泣くわ、でも自分の身体は痛いわ、最初の一ヶ月はとりあえず大変でした。そんなとき日本にいれば、自分の家族や身内がすぐにヘルプにきてくれるのでしょうが、アメリカにいればそうはいかないです。母が仕事を休んで、産前から産後にかけて2週間程アメリカに来てくれたのですが、それがなかったら相当辛かったと思います。旦那は積極的に常々育児に参加してくれていますが、やはり育児経験者である母のヘルプは100人力。短い滞在ではありましたが、本当に助かりました。
Q:バイリンガルになるように育児で意識していることはありますか?
今できることとしては、とりあえず旦那は英語、私は日本語で話しかけています。(というか、赤ちゃん言葉は、やはり日本語の方が自然に出てくるので。)正直なところ、完璧なバイリンガルになるのは難しいと思っているので、ストイックな意識や考えはありません。ただ、やはり日本の文化を知って欲しいですし、日本の家族と会話ができる程度の日本語は話して欲しいと思うので、娘が興味を持ち、楽しいと思ってくれるような方法で日本語に慣れていってくれればと思います。
Q:今後の夢は何ですか?
家族旅行に行く、娘と一緒にヨガ教室に行く、お菓子を作る、、、、こまごました夢がたくさんあります(笑)でも何よりも欠かせないのは、これからも続けて毎年日本に帰ることです。うちは家族や親戚との繋がりが恐らく強い方で、空港への見送りは、毎回10人以上の身内が駆けつけてくれます(笑)。娘には、日本の文化だけでなく、そういった家族の温かさを身にしみて、大切にしてほしいですね。特に今は家族が近くにいない(旦那の家族は東海岸にいます)ので、余計にそう思うのかもしれません。そのためには、毎年日本に帰ること!これからもずっとずっと続く大切な夢です。
【インタビューを終えて】
温かい家庭で育ったんだろうなというのが言葉の端々に感じられた、杏奈さん。離れた日本に住む家族も、こちらの家族もとても大切にしている様子がうかがえました。英語だけでなくスペイン語も話し、語学には大変興味があるという彼女ですが、完全なバイリンガルになるのは難しいし、どちらも中途半端にしか話せないということになって欲しくないと思うという言葉が印象的でした。新米ママのであまりお役に立てないかも...と言われていましたが、ママの年数は関係なく我が子に思いを向けて子育てしているママからは常に学ぶことは沢山ある!と改めて感じたインタビューでした。インタビューの間、お父さんといい子に待っていてくれた娘さんに撮影にも参加してもらって、本当に可愛くて癒されました。