今回の質問は「0歳児のお子さんを持つママの悩みで何が一番多い?」です。
保育園が仕事場なので、いろんな質問を聞く機会は多いです。そしてだいたい同じような悩みが多いのが特徴です。今回は一つひとつの悩みに対してアドバイスのようなことはしませんが、「同じような悩みが多い」というのが悩みを解決していくための1つのヒントだと思っています。それでは悩みを紹介していきます。
1.寝てくれない!
夜寝ない、日中も寝ない、寝てもすぐに起きるなど。これにつき合うお母さんも当然寝ることができないので体力的にもしんどいですよね。また、しっかり寝ないと病気になるんじゃないかとか、これがずっと続くんじゃないかと不安にもなりますよね。赤ちゃんの睡眠は、夜昼関係なく2〜3時間の短い眠りを繰り返すのが特徴です。これが成長するにつれて一度に寝る時間が長くなり、夜の決まった時間に寝るようになります。でも、そういうものだと分かっていても悩みますよね。
2.ミルクを飲まないから誰かに預けて離れることができない!
母乳しか飲まないため、赤ちゃんを預けて美容院に行くとか歯医者に行くとか、自分の用事を一人で済ませることができず、いつも一緒に行動するしかないわけです。これもしんどいことですよね。自由に出かけられないことからくるストレスを軽視してはいけないと思っています。
3.離乳食はいつから始めたらいいのか?
飲むこと、食べることはヒトにとって非常に大事なことなので、常に悩みとして出てきます。母乳はいつまで飲ませるのか?という悩みもあります。これらについては様々な情報が飛び交っているのが現状です。悩むから調べる→いろんな情報に触れることになる→どれを選択していいのか悩んでしまう、そんな状態になってしまうケースもあります。情報はたくさんあればいいという訳ではないようです。難しいですね。
4.父親が協力してくれない!大変さを分かってくれない!
これもよく聞く話ですね。私にとっても耳の痛い話です。赤ちゃんの世話をちょっとでも代わってくれたら…という思いももちろんあるようですが、多くの方が「母親にしかできないことも多いので、代わってくれなくても仕方ないとは思う。でも、せめて大変さは分かってほしい。」といったことを話されます。自分の気持ちを分かってくれている人がいると感じられるだけで、負担感は変わってくるものですよね。
0歳児のお子さんを持つ人たちの悩みの代表的なものを挙げてみました。これらを読んで「あー、わかるわかる!」と思われる方も多いのではないでしょうか。多くの人が同じような悩みを抱えているということは、その悩み自体は決しておかしなことではないということでもあります。問題は、その悩みに対しての体験談を語ってくれる関係が薄くなっていることにあるのでは、と考えています。調べたらすぐに情報が手に入ってしまう時代ですが、その情報だけでは悩みは解決しにくいというのが、いろんなケースを見てきて感じていることです。子育てのノウハウは人から人へと受け継いでいくもの。やはりこれが基本だと思います。自分の親であったり、地域にいる子育ての先輩であったり、近い世代の子育て仲間であったりと、悩んだときこそそういった人との関係が大事になるんでしょうね。