名前 :花岡 麻里子
居住地 :Torrance
経歴:
東京出身。千葉の看護学校、助産婦学校卒業。大学病院、個人産院にて助産婦として働く。結婚を機にカリフォルニアに移住。3年前より、“NIKKEI MOTHER’S SUPPORT: TANPOPO”を立ち上げLACTATION EDUCATORとして訪問にて産後授乳指導中。
南カリフォルニア暦:12年
お子さんの年齢と性別:5歳(男の子)、3歳(男の子)
Q:出産はどこでされましたか?(アメリカ/日本?)自然分娩/無痛分娩/帝王切開?何か出産時の面白いエピソードがあれば教えて下さい。
出産は2人ともトーランスの病院でした。本当は日本で助産院の実習経験や、産院にてフリースタイル(横位や四つん這いなど思ったままの体位での出産)の出産に関わっていたので、私自身は自宅分娩を希望していましたが、3回の流産後ということもあり、主人に「とにかく病院で産んでくれ!」と猛反対されました。結局、病院でフリースタイル出産を承諾してくださった先生にお願いしました。BirthPlanを事前に出し、点滴などつけず、モニターのみで出産しました。ただ1人目は予想以上に大きくなり、せっかくフリースタイルで四つん這いで産む予定が、結局最後は息んで出すことに。子供が出てきたときはいつの間にか集まっていたたくさんの医療者(10人位)に「大きいね~!」と声かけされました。確かに3850gあったので、よく産めたといまさらながら思います。2人目は自分で出産時間を予想し、陣痛開始後、家の掃除や入浴をしてから入院。問診が終わるころに自然破水し入院後1時間以内に側臥位で出産しました。破水後進みが速く、ゆっくり手袋をしていた先生が危うく間に合わなくなりそうになりました。私としては思ったとおりの展開でしたが、看護師にもっと次は早く入院するように注意されました。二人目も自宅分娩の希望はかないませんでしたが、希望通り、主人と長男に立ち会ってもらっての出産となり、とても満足しています。
Q:出産後何が一番変わりましたか?
子供が自分の側で育っていく愛おしい気持が生まれ、また、無条件で私を頼ってくれる存在を守っていかなければと言う責任感が強くなったと思います。あとは、自分の誕生日が自分の日ではなく、産んでくれた母に感謝する日に変わりました。
Q:育児ポリシーは何ですか?
いつも長男を学校に見送る時に“Study hard, Play Hard, and Have Fun!”と言って送り出しています。いつでも一生懸命に取り組み、楽しみながら日々過ごして欲しいと思っています。
Q:お子さん達はデイケア/プリスクールに通われていますか?(何歳からですか?日系ですか?現地校ですか?)
長男は、3歳までアダルトスクールなどのMommy&Meクラスに参加しながら、主人と2人で見ていました。3歳になる直前から現地のプリスクールに通わせました。現在はTK(Transitional Kindergarten) に通っています。次男も、今まではMommy&Meクラスに参加しながら自宅で見てきました。3歳になった今年から長男と同様現地のプリスクールに通わせる予定です。
Q:仕事と育児のバランスについて。仕事をしていて良かったというエピソードは?逆に、仕事をしていて大変だったというエピソードは?
仕事に復帰したときはまだ次男が4ヶ月で、仕事の間に一度帰宅・授乳をしてからまた仕事に出るようにしていたので、時間のマネージメントが大変でした。でも仕事を始めたおかげで主人が今まで以上に子供を積極的に見てくれるようになり、今では子供の中毒となってしまったほどです。お蔭様で、今は、メディカルアロマや日本で話題のさとう式リンパケア、西洋レイキなど、興味のある講習があるときは安心して主人にお願いして出かけられるようになりました。
Q:時間管理は大きなテーマかと思いますが、何か実践されていることはありますか?
日本で仕事をしていたときの習慣で、優先順位と時間配分を前夜、朝一で考えたり、メモに箇条書きにしたりしています。ただ元々苦手な分野なので、もっとうまく管理できないかと日々苦戦中です。
Q:旦那さんとの子育て分担はどのようにされていますか?
現在主人は週末(金曜から日曜)の仕事なので、月曜から木曜は主人が基本子供の面倒を見ています。早いうちから子供のお風呂は主人にしてもらっていたので、子供も主人もお風呂の時間を楽しみにしています。毎回1時間コースなので、週末、私がシャワーを10分位で入れると子供から文句が出ます(苦笑)
Q:アメリカでの育児で大変だったエピソードは?その困難をどのように乗り越えましたか?
なんといっても一瞬たりとも子供を独りにさせられないことでしょうか。日本でしたら、そこにちょっと買い物くらいでしたら家にお留守番させたりできるのですが。やはり周りに家族、親戚がいないので何かちょっとした用事があるときも、連れて行くか、あきらめるかの選択になってしまいます。デイケアなどは高いお金を払わなければいけないので、うちではとにかく主人とスケジュールを調整して、どちらかが見るスタンスでなんとか乗り越えてきました。それでもどうしようもないとき、ご近所の日本人の方とママ友に助けていただいています。
Q:バイリンガル/トライリンガルになるように特別にしていることはありますか?
私はとにかく日本語で話しています。長男も次男も日本語で言っていることは大体わかるようですが、やはり学校が英語なのとTVが英語なので自分の気持ちを日本語で伝えるのが難しいようです。主人は日本語の上手な2世でできるだけ日本語で話してくれてはいますが、次男は日本語を教えると頑なに拒否することがあり、少し危機感を感じています。そのため、日本語強化のために今年から毎年夏は日本で幼稚園や小学校に体験入学させていきたいと思っています。また、長男は三育東西学園トーランス校(日曜日)に通わせるつもりです。体験入園でとても先生を気に入り、今から通園を楽しみにしています。あとは日本語に慣れ親しんでもらいたいと日本で人気の妖怪ウォッチを見させています。
Q:お子さんと一緒に行くオススメ地元スポットを二つ教えて下さい。
★ウェイフェアチャペル:2004年にここで挙式をしてから、毎年、6月に家族で訪れています。近くのテラニアホテルも寄って、ちょっとした旅行気分にもなれます。http://www.wayfarerschapel.org/
★Hopkins Wilderness Park in Redondo Beach:何度かプレイデートで行ったのですが、子供が自然体で遊べる感じの公園で気に入っています。http://www.redondo.org/depts/public_works/parks/hopkins.asp
Q:好きな子供ブランドはどこですか?
Cotton On Kidsが かわいいしお手ごろ価格で好きです。
Q:趣味は何ですか?
元々は旅行です。主人と会う前ですが、80日間ヨーロッパ放浪の一人旅をしたのが今でも自分の宝物です。今は子育て中心なので、またいつか子育てが落ち着いたらどこか行きたいですね。
Q:今後の夢は何ですか?
育児にはこれが正解と言ったものはありません。「お母さんの笑顔が、赤ちゃんにとって一番の栄養!」をモットーに、母乳育児の支援を通して、それぞれのお母さん・赤ちゃんにあった「楽しむ育児」のお手伝いができればと思っています。
3月27日(日)にはトーランスミツワ近郊、極真空手さんの道場で「マタニティー&ベビーフェスタ2016 in SouthBay」をトーランスでご活躍中のママフィットのゆきさんと、ベビーマッサージ・クローバのあいりさんと企画しています。少しでも多くの日本人妊産婦さんに多くの日系サービスを知ってもらい、育児に役立てていただけたらと思っています。今回は日本とアメリカ、両国で小児科としての経験をお持ちの松本尚子先生や、アメリカでご活躍中の栄養士さんとともに、限られた時間ではありますがセミナーも同時開催を予定しています。質問時間も短い時間ではありますが設けています。是非、多くの方にお立ち寄りいただければと思います。
【インタビューを終えて】
優しい笑顔をひと時も絶やさず、愛のある言葉でお話をしてくれたまりこさん。母乳育児支援をしてみんなに育児を楽しんで欲しい!というピュアな想いが伝わってきて、こういうピュアな想いって人の心のど真ん中に響くもんだなとお話をしながら感じました。私自身も、授乳を始める時と卒乳時にとても苦労をしたので、もっと早くまりこんさんのたんぽぽの活動を知りたかった!とお話を聞きながら思いました。是非授乳中のママに知ってもらいたいサービスです。3月27日のトーランスでのイベントは、日本人ママに役立つ子育て情報が満載ですので、是非お誘い合わせて立ち寄ってみて下さいね!今回はインタビューへのご協力本当に有り難うございました!